大の里、秋場所も土俵際でジャンプ…名古屋に続く悪癖はなぜ直らないのか

【物議】大の里の悪癖ジャンプ、秋場所も心配の声
⚽ スポーツ / 図版:タネアカシ編集部

⚡ 30秒でわかるまとめ

  • 横綱・大の里が秋場所2日目も土俵際でジャンプする悪癖を見せ、際どい相撲で連勝している
  • 名古屋場所でも同じ「引き技→ジャンプ」で6連敗の危機に陥り、「稀勢の里化」という言葉が広がった
  • 舞の海氏らは「勝ち方を忘れた」と苦言、ファンの間でも心配と擁護の声が分かれている

📌 出典:日刊スポーツ「大の里、白星発進も苦言続々」(news.yahoo.co.jp)、東スポWEB、週刊女性PRIMEほか。

何があったのか

2026年9月13日に初日を迎えた大相撲秋場所で、横綱・大の里が土俵際でジャンプする悪癖を2日連続で見せた。初日は小結・大栄翔戦で立ち合いから引いてしまい、土俵際で飛び上がりながらのはたき込みでかろうじて白星。本人も「良くない部分もあった」と認める辛勝だった。

2日目の琴勝峰戦でも状況は変わらなかった。前に出て攻める場面は増えたものの、決め手は再びジャンプを伴うはたき込み。188cm・189kgの巨体が宙に浮く映像が拡散し、浅香山審判長も「跳ぶのはね。やはり腰を落とさないといけない」とコメントした。

相撲専門記者がわざわざ「悪癖」という言葉を見出しに使ったこと自体が、この引き技がもはや偶発的なミスではなく、横綱の持病として扱われていることを示している。本人も否定せず「修正して明日やっていく」と繰り返しており、自覚はあるのに直らない状態が続いている。

NHK解説の舞の海秀平氏は「相撲の取り方、勝ち方を忘れてしまったんじゃないかなと思うぐらい心配」と述べ、元横綱・若乃花氏も「明日から心配」と続けた。身内であるはずの相撲解説陣からここまではっきり苦言が出るのは、横綱としては異例の扱いだ。

これまでの経緯

  • 2025年5月28日大関で2場所連続優勝を決め、日本出身8年ぶりとなる第75代横綱に昇進
  • 2026年7月15日名古屋場所4日目、豪ノ山戦で土俵際にジャンプして飛び出し、物言いの末に軍配差し違えで敗戦。6連敗は歴代横綱で3位タイの記録に
  • 2026年7月この一連の敗戦を機に、師匠・二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と重ねる「稀勢の里化」という言葉がメディアとSNSで広まる
  • 2026年7月下旬 千秋楽名古屋場所を9勝6敗で終える。横綱としては異例の少なさで、かろうじて勝ち越し
  • 2026年9月13〜14日秋場所初日・2日目とも、同じ「引き技→ジャンプ」の勝ち方で連勝発進

秋場所前から、こうした「批判より先にまず応援したい」というファンの声も根強い。もう一人の横綱・豊昇龍が精彩を欠く中、綱を張る力士がもう一人いるだけで場所全体が締まるという見方は、大の里個人の勝ち方の是非とは別の理屈で支持を集めている。

賛否が割れているポイント

👍 擁護・様子見の主張

  • まだ場所序盤の2日間。今年1月の初場所では全勝優勝しており、実力そのものは疑いようがない
  • 形はどうあれ白星は白星。勝負強さで結果を残すのも横綱の資質という見方
  • 189kgの巨体でここまで跳べる身体能力自体が規格外で、ファンの間では「ぴょんの里」と呼ばれ親しまれてもいる

👎 批判・心配の主張

  • 立ち合いで右を差せずに引いてしまう悪癖が、名古屋場所から2場所連続で直っていない
  • 師匠の稀勢の里も現役晩年、同じように土俵際で我慢できず連敗を重ねた末に現役を終えた。同じ轍を踏むのではという不安
  • 舞の海氏や若乃花氏ら解説陣からも「勝ち方を忘れた」と辛口評価。番付運ではなく横綱としての品格が問われている

このポストのように、「心配しつつも結果は結果として受け止める」という中間的な反応が大多数を占めている。頭ごなしの批判より、次の一番で悪癖が出ないかを見守る空気が強い。

一方でこちらは「引く」に「跳ぶ」が加わったことを純粋に悪化と捉える辛口の反応だ。名古屋場所からの通算成績を追っているファンほど、この2つの癖がセットで出ることへの危機感が強い傾向がうかがえる。

大の里のジャンプ相撲、あなたはどう見る?

なぜここまで伸びたのか

この話題が広がっている最大の理由は、「師匠と同じ道をたどるのでは」という具体的な前例があることだ。稀勢の里は横綱昇進後にけがと不振が重なり、連敗を繰り返した末に現役生活を終えている。弟子である大の里が同じ「引く→耐えられず飛ぶ」という負けパターンの手前で踏みとどまっている今の状況は、単なる一場所の不調では済まない重みを持って受け止められている。

もう一つは、189kgの巨体が宙に浮くという映像そのものの強さだ。相撲に詳しくない層にも「デカい人がジャンプしている」という一目で伝わる面白さがあり、専門的な悪癖の議論とは別の回路でも拡散している。心配する相撲ファンと、単純に映像として面白がる層が同じ投稿の下で交錯しているのが、この話題特有のねじれと言える。

補足: 「稀勢の里化」はメディアやファンが名古屋場所以降に使い始めた通称で、日本相撲協会や本人による公式な表現ではない。また名古屋場所4日目の敗戦は「体が先に土俵外に出た」と判定された反則負けだったのに対し、秋場所の2連勝は審判部も勝敗自体は認めた上で「跳ぶ姿勢」を課題として指摘したものであり、性質の異なる指摘である点は分けて理解したい。

まとめ

大の里は秋場所を2連勝で発進したが、名古屋場所から続く「引いて跳ぶ」悪癖は依然として解消されていない。解説陣の苦言とファンの応援が同じタイムラインに並ぶ状態は、しばらく続きそうだ。3日目以降も同じ勝ち方が続くようなら、「稀勢の里化」はもう冗談では済まなくなる。

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