TASKE氏を中傷する投稿、有本香氏はなぜ22日間放置しているのか
⚡ 30秒でわかるまとめ
- デモでスピーチしたTASKE氏に対し、日本保守党の有本香氏が「日本語ネイティブではなさそう」と投稿した。
- TASKE氏は交通事故の後遺症による発話障害だと説明し削除を求めたが、9月15日時点でも投稿は消えていない。
- 乙武洋匡氏が同情するコメントを出したことで拡散し、他の政治家の同様の投稿も次々に指摘されている。
📌 出典:日刊スポーツ(Yahoo!ニュース、2026年9月11日配信、news.yahoo.co.jp)、TASKE氏・有本香氏・乙武洋匡氏の各X投稿ほか。
何があったのか
2026年8月19日、国会正門前で行われた抗議行動で、インディーズアーティストのTASKE氏がスピーチをしました。高市政権を批判する内容で、その様子を撮った動画がXで拡散されます。
このスピーチは1,800件超の「いいね」を集めるほど拡散しました。ところがここから、スピーチの中身ではなくTASKE氏の話し方に注目が集まる展開になります。
5日後の8月24日、日本保守党の事務総長を務める有本香氏が、この動画を引用する形でこう投稿しました。
この投稿には1万7千件超の「いいね」が付きました。政党の事務総長という立場の発言が、演説内容への評価ではなく発音を根拠にした国籍への疑念という形で広まったことが、後の騒動の発端になります。
これまでの経緯
- 8月19日TASKE氏が国会前デモで高市政権批判のスピーチ。動画が拡散
- 8月24日有本香氏が「発音からして日本語ネイティブではなさそう」と投稿(いいね1.7万)
- 8月31日TASKE氏と面識のあるアーティストが、高次脳機能障害という事情を説明して反論
- 9月1日TASKE氏本人が「ガチで日本人です」と説明し、削除を要請
- 9月10日乙武洋匡氏が同情するコメントを投稿し、報道機関が取り上げる
TASKE氏はNHK Eテレの障害者バラエティー番組「バリバラ」に出演してきた実力派パフォーマーです。10歳のときの交通事故で頭部外傷を負い、左目の動眼麻痺・難聴・右手麻痺に加えて高次脳機能障害が残りました。独特の抑揚のある話し方は、この後遺症によるものです。
共演経験のあるパフォーマーによる、この投稿の後を追うように、TASKE氏本人も声を上げました。
「いちいち言わなければならないのが残念」という一文に、説明する側の疲労感がにじみます。この投稿は4千件超の「いいね」を集め、TASKE氏はその後も自身のアカウントで、有本氏をはじめ同様の投稿をした複数の政治家・活動家に個別に削除を求め続けています。
賛否が割れているポイント
👍 有本氏側に説明責任があるとする声
- 本人が病状を説明し削除を求めているのに応じないのは不誠実だ
- 高次脳機能障害という外見から分かりにくい障害への理解不足が根本原因だ
- 政党の要職にある立場の発言は影響力が大きく、より慎重であるべきだった
👎 過剰反応だとする声・擁護する声
- 政治的な演説の説得力そのものへの感想であり、障害を揶揄する意図はなかったとも読める
- デモ参加者の身元や発言の背景を疑いたくなる心理は一定理解できる
- 一度批判を浴びた投稿を今さら削除すれば「屈した」と受け取られるため、動きづらい政治的事情もある
有本香氏は投稿を削除すべきだと思う?
騒動が広く知られるきっかけになったのは、作家の乙武洋匡氏の投稿でした。9月10日、10年以上前にTASKE氏と「バリバラ」で共演した経験を振り返り、こう綴っています。
乙武氏自身も障害を理由にした心無い言葉を受けてきた立場です。当事者を直接知る人物の証言という重みもあって、この投稿は2千件超の「いいね」とともに拡散し、日刊スポーツなど複数のメディアが後追いで報じました。
なぜここまで伸びたのか
この話題が伸びたのは、政治的な対立軸の話ではなく「見えない障害への無理解」という、より普遍的な感情に触れたからです。デモの主張自体に賛否があっても、話し方だけを根拠に国籍を疑うやり方には「それは違う」と感じた人が、政治的立場を超えて反応しました。
もう一つは本人が実名で、しかも冷静に反論したことです。感情的な反発ではなく「削除して下さい」という淡々とした一文が、かえって説明を強いられる側の疲弊を伝え、共感を広げました。
まとめ
TASKE氏の演説をめぐる有本香氏の投稿は、本人による説明から2週間以上経っても削除されていません。発言の自由と、障害への配慮を欠いた憶測を分ける線がどこにあるのか、この騒動は改めて問いかけています。今後、有本氏側から何らかの説明があるかが焦点です。他の時事・社会の記事もあわせてご覧ください。
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