ヴァンvsパントージャ2、判定はなぜ割れたのか

【物議】ヴァンがパントージャに完勝、割れた採点の中身
⚽ スポーツ / 図版:タネアカシ編集部

⚡ 30秒でわかるまとめ

  • UFC331でフライ級王者ジョシュア・ヴァンが前王者アレシャンドレ・パントージャとの再戦を5ラウンド判定で制し、2度目の防衛に成功した
  • 採点は50-45・49-46・49-47の3者3様。1人のジャッジが全ラウンドをヴァンとした「50-45」に疑問の声が上がっている
  • 前回対戦は開始26秒の負傷TKOで不完全燃焼だっただけに、決着後もファンの評価は割れたままだ

📌 出典:MMAPLANET(https://mmaplanet.jp/238857)ほか。

何があったのか

米国ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで9月19日(日本時間20日)、「UFC331」が開催された。メインイベントはUFC世界フライ級王座戦で、王者ジョシュア・ヴァンに前王者アレシャンドレ・パントージャが挑む再戦となった。試合は5ラウンドをフルに戦い抜く激闘となり、ヴァンが3-0の判定でパントージャを下し、2度目の防衛に成功した。

ところが採点内訳を見ると、3人のジャッジがそれぞれ50-45・49-46・49-47という異なるスコアを提出していたことが分かった。とくに全5ラウンドをヴァンとした「50-45」の1枚が、パントージャの奮闘を軽視しすぎているのではないかと議論を呼んでいる。

速報だけを見れば「3-0の完勝」だが、スコアの中身までは伝わりにくい。実際には5ラウンド中、第4ラウンドをどちらに取るかで評価が真っ二つに割れており、単純な「圧勝」という言葉だけでは片付けられない試合だったことが後から見えてくる。

これまでの経緯

  • 2025-12-07UFC323でヴァンがパントージャと初対戦。開始26秒、パントージャがテイクダウンの際に左肘を負傷しTKO負け。ヴァンがアジア人男子初のUFC王者に
  • 2026-09-19(米国)UFC331でヴァンvsパントージャの再戦がメインイベントに。今度は5ラウンドをフルに戦う
  • 2026-09-20(日本時間)ヴァンが3-0の判定勝ちで王座防衛。採点は50-45・49-46・49-47
  • 2026-09-20以降採点のばらつきを巡り、大会を管轄したコミッション内でも議論があったと報じられる

公式配信元も「文句なしの絶対王者」と評価する一方で、試合内容自体は5ラウンドの死闘だったと表現している。パントージャが何度もテイクダウンを試み、ヴァンが打撃と防御でそれを凌ぎ切った末の判定だったことが、この投稿からもうかがえる。

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出典: U-NEXT格闘技公式(YouTube)

この投稿が採点論争の核心を突いている。テイクダウンやグラウンドでの組み技をどこまで「有効な攻撃」と見なすかは、ジャッジによって物差しが異なる。パントージャの持ち味である組み技を軽視したジャッジと、正当に評価したジャッジが混在した結果が、あの3者3様のスコアに表れている。

賛否が割れているポイント

👍 文句なしの勝利と見る主張

  • 最終ラウンドのダウンを含め、ヴァンは終始有効打でダメージを与え続けていた
  • パントージャのテイクダウンは奪えても展開に乏しく、打撃で上回ったヴァンを評価すべき
  • 3人のジャッジ全員がヴァンの勝利で一致しており、判定そのものは間違っていない

👎 採点に疑問を持つ主張

  • 1人のジャッジが全5ラウンドをヴァンに与えた「50-45」は、パントージャの奮闘を軽視しすぎ
  • 同じ第4ラウンドを1人だけヴァンに、他の2人はパントージャに付けており、基準がバラバラ
  • テイクダウンやグラウンドでのコントロールをどう評価するかで、ジャッジ間の物差しが違いすぎる

UFC331の判定、あなたはどう見る?

カリフォルニア州は興行収支の公開が義務づけられているため、こうしたファイトマネーが表に出る。前王者パントージャの方が現王者ヴァンより高額という点も、「本当にヴァンの完勝だったのか」という採点論争に、また別の角度から燃料をくべる形になった。

なぜここまで伸びたのか

最大の理由は、前回対戦が開始26秒の負傷TKOという不完全燃焼の決着だったことだ。「本当の決着を見たい」というファンの期待が高まった状態で迎えた再戦が、今度は5ラウンドをフルに戦った末にまた採点論争を呼ぶ結末になった。因縁の一戦が二度続けて「モヤモヤした形」で終わったことが、話題の熱量を持続させている。

加えて、50-45・49-46・49-47という具体的な数字が公式に公開されている点も大きい。誰でもラウンドごとの内容を見返して「本当にそうか」と検証できる具体性が、格闘技ファンだけでなく採点の是非そのものに関心を持つ層まで議論に引き込んだ。

補足: 本記事の採点内訳(50-45・49-46・49-47)はUFC公式発表に基づく。ジャッジ間の見解の違いを巡る大会関係者の反応は報道時点での情報であり、コミッションによる正式な処分や採点方式の変更が決まったわけではない。

まとめ

UFC331のヴァンvsパントージャ2は、勝敗こそ3-0で決着したが、採点の中身を見ると評価が割れたままの一戦だった。前回の「26秒問題」を引きずったまま迎えた再戦が、今度は採点論争という新たな火種を残した形だ。ほかのスポーツニュースと同様、判定という「人が決めるルール」への信頼が試される場面は、この先も繰り返されそうだ。

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