飛行機で機内モードにすれば電源を切らなくていい理由、根拠は2014年の航空法改正
⚡ 結論だけ先に
- 機内モードなら電源を切らなくていいのは、2014年9月の航空法関連の告示見直しで、機外と通信していない状態なら離着陸時を含め常時使用できるようになったからです。
- 根拠は国土交通省「航空機の運航の安全に支障を及ぼすおそれのある電子機器等を定める告示」の運用見直し(2014年9月1日)。
- ただし最終的な運用は航空会社と機材によって異なり、乗務員の指示がその場では常に優先されます。
「機内モードにすれば電源を切らなくていい」という話は広く知られていますが、なぜ切らなくてよくなったのか、いつからそうなったのかまでは意外と知られていません。SNSでも「本当に大丈夫なのか」「昔は電源を切れと言われた」という声が繰り返し見られます。実はこれは航空会社の気分ではなく、国のルール変更が背景にあります。
まず答え:2014年の航空法改正で使用制限が緩和された
2014年(平成26年)9月1日、国土交通省は「航空機の運航の安全に支障を及ぼすおそれのある電子機器等を定める告示」(平成15年国土交通省告示第1346号)の運用を見直しました。それまでは離着陸時に電波を発する機器の電源を完全に切ることが求められていましたが、この見直し以降は、機外の通信設備と無線通信をしていない状態(=機内モード)であれば、離着陸時を含めて常時使用できるようになりました。
🔍 よくある思い込みと、実際のところ
根拠: 国土交通省「航空機の運航の安全に支障を及ぼすおそれのある電子機器等を定める告示」の運用見直し(2014年9月1日)
「電源を切る」も「機内モード」も、目的は同じ ── 機外への電波の発信を止めること。
なぜ今も「電源を切れ」と言われることがあるのか
告示の見直しは機体の耐性(電波への強さ)によって区分されており、区分によって使用できる機器や時間帯が異なります。また、告示はあくまで国の基準であり、実際の運用ルールは各航空会社が最終的に決めています。機内Wi-Fiのサービスの有無や機体の古さによっても案内が変わるため、「以前と言うことが違う」と感じる人が出てきます。結論としては、乗務員の指示がその場では常に優先されます。
⚖ どちらになるかの分かれ目
| ケース | 結論 | 根拠 |
|---|---|---|
| 機内モードにして通信しない | 常時使用OK(離着陸時含む) | 2014年9月の告示運用見直し |
| 機内モードにせず通常の電波を出したまま | 禁止 | 告示の対象機器に該当 |
| 乗務員から個別に電源オフの指示があった場合 | 指示に従う | 機長・乗務員の安全上の判断が優先 |
見るところ: 告示はあくまで「上限のルール」。現場では乗務員の指示がそれより優先されます。
機内モードと電源オフ、何が違うのか
機内モードは、通話やデータ通信のための電波発信だけを止める設定です。電源自体は入ったままなので、オフラインで完結する操作(写真撮影、音楽再生、電子書籍など)は引き続き使えます。一方、電源を完全に切ると、当然ながら本体そのものが一切操作できなくなります。差は「電波を止めるか」「機器全体を止めるか」だけで、機外への電波発信を止めるという目的は共通しています。
📝 このとおりに動けばいい
- STEP 1搭乗後すぐシートベルトサインが点灯している間に機内モードをオンにする
- STEP 2離着陸時もそのまま機内モードのままでOK。Wi-Fi対応便でオンライン利用したい場合は、案内があってから機内Wi-Fiに接続する
- STEP 3指示があれば従う乗務員から個別の指示があった場合は、その指示に従う(告示より現場の指示が優先)
相談先: 機内での案内に迷ったときは、遠慮せず乗務員に確認するのが確実です。
海外の航空会社でも同じ考え方なのか
電波を発する機器の扱いは国ごとの航空当局が定めており、日本の告示がそのまま海外に適用されるわけではありません。ただし、米国連邦航空局(FAA)も同様の緩和を行っており、「機内モードであれば常時利用可」という考え方は主要国で共通しています。海外の航空会社を利用する際は、その国・その便のルールを機内アナウンスで確認するのが確実です。
機内モードのルール、知っていましたか?
よくある質問
機内モードならなぜ電源を切らなくていいのですか?
2014年9月の国土交通省の告示見直しにより、機外の通信設備と無線通信していない状態(機内モード)であれば、離着陸時を含めて常時使用できるようになったためです。電源を切るのも機内モードにするのも、目的は機外への電波発信を止めることで共通しています。
機内モードを忘れて電源を入れたままにしたらどうなりますか?
気づいた時点ですぐに機内モードに切り替えるか電源を切ってください。故意でなければ多くの場合は口頭注意で済みますが、告示の対象機器を使用制限中に作動させることは禁止行為にあたるため、乗務員の指示には速やかに従う必要があります。
海外の飛行機でも機内モードにすれば電源は切らなくていいですか?
米国連邦航空局(FAA)なども同様の緩和を行っており、多くの国で「機内モードなら常時利用可」という考え方が採用されています。ただし国や航空会社によって細かい運用は異なるため、搭乗時のアナウンスを確認してください。
まとめ
機内モードで電源を切らなくていいのは、2014年9月の航空法関連告示の見直しによるものです。理由は「電波を止める」という目的が電源オフと同じだから。とはいえ、告示はあくまで国の基準で、最終的な運用は航空会社と乗務員の指示が優先されます。次のフライトでは、シートベルトサインが消える前に機内モードを確認しておきましょう。
関連記事:スマホの充電100%キープはバッテリーに悪いのか / ガジェットの記事をもっと見る
📌 出典:国土交通省「航空機の運航の安全に支障を及ぼすおそれのある電子機器の使用制限について」ほか。 制度は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省の公表資料、搭乗する航空会社の案内をご確認ください。 本記事は一般的な情報提供であり、個別の運航判断にはあたりません。
▶ 次に読む
⚽ スポーツ
悲報ナカヤマフェスタ死去、ウマ娘公式も追悼
ナカヤマフェスタが8月23日に20歳で死去し、ウマ娘のファンにも衝撃が広がっています。宝塚記念Vと凱旋門賞アタマ差2着の実績、種牡馬引退後の晩年を振り返り、なぜここまで惜しまれているのかを整理します。



