レベルファイブのAI映像騒動、日野社長は何を謝罪したのか
⚡ 30秒でわかるまとめ
- レベルファイブの新作発表会「LEVEL5 VISION 2026 II」の映像に生成AIが使われ、不自然な描写が物議を醸した。
- 日野晃博社長が「イベントを派手にしたかった」ためと経緯を説明し、Xで謝罪した。発売するゲーム本体には安易なAI出力データを入れないと明言している。
- SNSでは「300人の会社に無茶を言うな」という擁護と、「生成AIそのものを使う姿勢が問題」という批判が真っ二つに割れている。
📌 出典:ファミ通.com「レベルファイブ日野晃博氏、イベント映像のAI使用について経緯とお詫びを投稿」、 AUTOMATON「日野社長が“派手にしたかった”ためと弁明」ほか。
何があったのか
2026年9月10日、レベルファイブがオンライン新作発表会「LEVEL5 VISION 2026 II」を開催し、『レイトン』シリーズ最新作や『イナズマイレブン』新作などの映像を公開した。ところが背景や動きに不自然な破綻が見られ、視聴者から「生成AIを使っているのでは」という指摘が相次いだ。
2日後の9月12日、代表取締役社長の日野晃博氏が自身のXで経緯とお詫びを投稿。イベント映像を「派手にしたかった」ため実験的に生成AIを使ったと説明し、発売されるゲーム本体のシナリオやキャラクターデザインは全て人の手による制作だと強調した。あわせて、開発効率化のためのAI活用を今後も進める方針も明かしている。
この投稿はいいね6万件超まで伸びた。社長自らが謝罪の言葉と経緯説明を同時に出したことで、単なる炎上鎮火の投稿ではなく「どこまでAIを使い、どこからは使わないのか」という線引きの表明として受け止められた点が、拡散の大きさにつながっている。
これまでの経緯
- 2026年9月10日「LEVEL5 VISION 2026 II」でレイトン新作・イナズマイレブン新作などの映像を公開。不自然な描写にAI使用の疑いが浮上。
- 2026年9月11日SNSで「生成AI映像で開発遅延をごまかしているのでは」という疑念が拡散。
- 2026年9月12日日野晃博社長がXで経緯説明とお詫びを投稿。開発期間を5年から2年に縮める目標にも言及。
- 2026年9月12日AUTOMATON・ファミ通など専門メディアが謝罪内容を報道。
この投稿が示すように、疑念は「AIを使ったこと」だけでなく、公開時期が近いトレーラー間で主人公の見た目が違うという品質管理面の指摘にも広がった。単発の炎上ではなく、開発体制そのものへの疑問に発展したのが今回の特徴だ。
賛否が割れているポイント
👍 擁護・理解を示す声
- 従業員300人規模の会社に、大手と同じ映像予算を求めるのは酷だという意見
- PVにコストをかけるより、その分をゲーム本体の開発に回してほしいという声
- 社長自らが早い段階で経緯を説明し謝罪した対応を評価する意見
👎 批判・懸念を示す声
- 発表会という公式の場で生成AIを使うこと自体、ファンへの説明責任を欠くという批判
- 生成AIを使い始めた企業への不信感から、ブランドやファン層が離れかねないという指摘
- 「AIで効率化」を強調するあまり、開発遅延の説明が後回しになっているという見方
批判側の中心にあるのは、生成AIの学習データの出所や品質への不信だ。「ゲーム内には安易なAI出力データを入れない」という日野社長の説明があっても、イベント映像という公式発表の場で使われたこと自体が信頼を損ねた、という受け止め方が根強い。
レベルファイブのAI映像謝罪、あなたはどう見る?
擁護側が繰り返し挙げるのが会社規模と予算の現実だ。大手パブリッシャーと同じ映像品質を毎回作るコストを、限られた人員でどう捻出するかという問題は、生成AIの是非とは別の論点として存在する。ここが噛み合わないまま両論が並行しているのが、今回の議論を長引かせている一因だ。
🎥 関連動画:「LEVEL5 VISION 2026 II 夢」配信アーカイブ
出典:LEVEL5ch【公式】/YouTube。 サムネイルをクリックすると再生します(クリックするまで動画は読み込みません)。
問題視された映像は、この配信アーカイブの中で公開されたものだ。発表会そのものは新作情報を多数含む内容で、AI使用への指摘が出たのはごく一部の演出映像に対してだった、という点も経緯を追ううえで押さえておきたい。
なぜここまで伸びたのか
この騒動が単なる「AI叩き」で終わらなかったのは、日野社長が謝罪と同時に「開発期間を5年から2年に縮める」という具体的な数字を出したからだ。効率化そのものは多くのファンが望む話だが、その手段が発表会映像への生成AI使用という形で先に表に出たことで、「本体開発でも同じことが起きるのでは」という不安に直結した。
もう一つは、会社規模への同情と生成AIへの不信感が、同じ出来事の中でぶつかったことだ。「300人の会社に厳しすぎる」という擁護と、「生成AIを使う企業姿勢そのものが問題」という批判は、どちらも一定の説得力を持つ主張であり、どちらか一方が完全に論破される展開にならなかった。この決着のつかなさが、議論を長く継続させている。
まとめ
レベルファイブの発表会映像への生成AI使用は、日野社長の早期の謝罪と説明によって一定の収束を見せているが、「どこまでAIを使うのか」への不安は解消し切れていない。300人規模での開発効率化という現実的な課題と、生成AIへの不信感がどう折り合うかは、今後の新作の中身が判断材料になる。
創作物とAI・権利をめぐる議論は、SCP財団の映画化騒動でも起きている。ゲーム業界の炎上や賛否については、ゲームカテゴリの他の記事でも取り上げている。
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