ニコニコ会員数が90万人割れ、8月の値上げ直前に判明した皮肉な数字
⚡ 30秒でわかるまとめ
- ニコニコのプレミアム会員数は2026年6月末時点で89.3万人となり、初めて90万人を割り込みました(KADOKAWA決算より)。
- 前年同期比で約10万人減。会員が減り続けている最中の2026年8月1日、月額790円から990円への再値上げが実施されました。
- 値上げは「運営努力だけでは価格維持が難しい」という説明の一方、値上げのたびに離脱が加速してきた過去との整合性を問う声が上がっています。
📌 出典:オタク総研「ニコニコ動画、有料会員数が90万人割れる」(Yahoo!ニュース掲載、記事)、 オタク総研「ニコニコ、有料会員が8月から再値上げ」(Yahoo!ニュース掲載、記事)、 ファミ通.com「ニコニコプレミアム・有料ニコニコチャンネルの価格改定が発表」(記事)ほか。
何があったのか
KADOKAWAが2026年8月13日に公表した2027年3月期第1四半期決算により、動画配信サービス「ニコニコ」のプレミアム会員数が2026年6月末時点で89.3万人だったことがわかりました。前年同期(2025年6月末)の99.4万人から1年で約10万人減少し、90万人を割り込んだのは今回が初めてです。
会員数が減り続ける渦中の2026年8月1日には、プレミアム会員の月額料金を790円から990円へ引き上げる改定が実施されたばかりでした。決算発表と値上げのタイミングが重なったことが、「値上げが会員離れに追い打ちをかけたのでは」という受け止め方を広げています。
これまでの経緯
- 2016年前後プレミアム会員数はピーク時256万人に達していた
- 2024年6月8日ランサムウェアによる大規模サイバー攻撃で全サービスが停止。復旧は同年8月5日
- 2025年3月末会員数が98.9万人となり100万人を割り込む
- 2026年8月1日プレミアム会員料金を790円から990円へ再値上げ(年額は7,900円から9,900円へ)
- 2026年8月13日KADOKAWA決算で6月末時点89.3万人、90万人割れが判明
値上げをめぐる賛否
👍 値上げはやむを得ないという見方
- 物価上昇に加え、動画の高画質化・長時間化によるデータ流通量とストレージ需要の増加が理由として説明されている
- セキュリティ対策や基盤維持のコスト増が前回改定時の想定を上回っており、運営努力だけでは価格を維持できない状況にあるとされる
- 2026年8月〜10月は経過措置として毎月ニコニコポイント200ptを配布し、急激な負担増を和らげている
👎 離脱を加速させるだけという見方
- 2024年3月の値上げ後も会員数の減少は止まらず、今回も同じ結果になるのではという懸念がある
- 値上げ以外にも、2024年のサイバー攻撃やカード決済トラブルなど離脱要因が積み重なった状態での再値上げというタイミングの悪さが指摘されている
- YouTubeやTikTokへの完全移行が進む中、料金を上げるほど残ったユーザーの割高感が強まるという指摘がある
ニコニコの今回の値上げ、あなたはどう思う?
なぜここまで話題になったのか
ニコニコ動画は、日本発の動画文化を象徴する存在として2000年代後半から一時代を築いたサービスです。「90万人割れ」という決算数字は、そのイメージが数字として裏付けられた瞬間として受け止められ、かつて利用していた層の「懐かしさ」と「寂しさ」の両方を刺激しました。
加えて、値上げ直後というタイミングの巡り合わせが、「サービスを支えてきたユーザーに負担を求めた矢先に、その支持基盤が縮んでいたことが数字で示された」という皮肉な構図として語られやすくなっています。
まとめ
ニコニコの会員数減少は一過性の出来事ではなく、サイバー攻撃・決済トラブル・度重なる値上げが積み重なった結果です。8月からの再値上げが次の決算でどう出るかが、サービスの今後を占う一つの指標になりそうです。
ネットサービスの仕様変更についてはX収益分配終了の理由、値上げの背景は食品値上げが止まらない理由も参考にしてください。ほかはネット・SNSカテゴリからどうぞ。
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