SIMなしのスマホから110番・119番はかけられる? 海外との違いと理由
⚡ 結論だけ先に
- 日本ではSIMカードを抜いたスマホから110番・119番はかけられません。
- ダイヤル画面は表示されても発信自体が成立しないのが実際のところです。
- データ専用SIMやWi-Fiのみの端末でも同様で、音声通話が可能なSIMが入っていることが条件になります。
海外の映画やドラマで「SIMを抜いた携帯からでも警察に電話するシーン」を見たことがある人は多いはず。日本でも同じことができると思い込んでいる人がいるが、結論から言うと日本ではできない。災害用に古いスマホを残している人ほど、知っておく価値のある話だ。
まず答え:日本ではSIMなしの緊急通報はできない
SIMカードを抜いたスマートフォンでは、画面上で「緊急通報のみ」といった表示が出ることがあります。しかし実際にダイヤルしても、呼び出し音が鳴らず、発信自体が成立しません。日本国内で110番・119番・118番の緊急通報を行うには、音声通話が可能なSIMカードが挿入され、通信事業者の回線に登録された状態であることが前提になっています。
🔍 よくある思い込みと、実際のところ
根拠: 通信事業者の案内・ITmedia Mobileなどの技術解説。緊急通報は発信者を特定できる回線契約が前提とされている
「緊急通報のみ」と表示されても、SIMがなければ日本では繋がらない。
なぜ海外はできて日本はできないのか
一部の国・地域では、契約の有無にかかわらず、圏内にある基地局が緊急通報を優先的に受け付ける制度が採用されています。海外の携帯電話の規格や制度の中には、SIMなしの端末からの発信でも基地局側が緊急呼として扱う仕組みを持つものがあるためです。
一方、日本の緊急通報の制度は発信者の位置情報や電話番号を消防・警察側に正確に伝えることを重視して設計されており、回線契約のない端末からの発信そのものを想定していません。SIMなしの端末では発信者を特定する手段がなく、折り返し連絡もできないため、この仕組みになっていると説明されています。
端末の状態別、緊急通報ができるかの一覧
⚖ どちらになるかの分かれ目
| 端末・SIMの状態 | 結論 | 補足 |
|---|---|---|
| SIMなし(未挿入) | 通報不可 | ダイヤル画面は出るが発信されない |
| データ専用SIM・SMS専用SIM | 通報不可 | 音声通話契約が必要 |
| 音声通話SIM(契約あり・圏内) | 通報可能 | 通常の携帯電話として発信できる |
| Wi-Fiのみ・SIMスロットなしの端末 | 通報不可 | LINEなどのIP電話は緊急通報の代わりにならない |
見るところ: 機種の新しさではなく、「音声通話契約のあるSIMが入っているか」だけが分かれ目です。
災害時の備えとして本当にやるべきこと
📝 このとおりに動けばいい
- STEP 1防災用に残すスマホの回線を確認するSIMを抜いた端末は緊急時の代替にならないと理解しておく。
- STEP 2格安SIMの契約プランを確認するデータ専用プランでは緊急通報ができないため、音声通話プランかどうかを確認する。
- STEP 3公衆電話の場所も把握しておく大規模災害時は携帯回線が繋がりにくくなるため、複数の連絡手段を持っておく。
相談先: 契約内容の確認は契約中の通信事業者のサポート窓口へ。制度全般については総務省 総合通信基盤局。
災害用に置いているスマホ、SIMは入れっぱなし?
よくある質問
SIMカードを抜いたスマホから110番はかけられますか?
かけられません。ダイヤル画面は表示されても発信されず、呼び出し音も鳴りません。音声通話が可能なSIMカードが挿入されている状態でのみ、緊急通報が利用できます。
データ専用SIMやWi-Fiのみのタブレットならどうですか?
同様に緊急通報はできません。緊急通報には音声通話回線の契約が必要で、データ通信専用の契約やWi-Fiのみの端末では利用できません。
なぜ海外の一部の国ではSIMなしでも緊急通報できるのですか?
国や地域によっては、契約の有無にかかわらず基地局が緊急通報を優先的に受け付ける制度がありますが、日本の制度はこれと異なり、発信者を特定できる回線契約があることを前提としています。
まとめ
日本ではSIMなしのスマホから110番・119番はかけられません。海外の映画のイメージとは違い、音声通話契約のあるSIMが入っているかどうかだけが分かれ目です。使わなくなったスマホを防災用に残すなら、この点を必ず確認してください。
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📌 出典:ITmedia Mobile「なぜ『SIMカードなし』のスマホから緊急通報を利用できないのか」、各通信事業者のQ&A(IIJmioなど)ほか。 端末や契約内容によって挙動が異なる場合があります。実際の対応については契約中の通信事業者にご確認ください。
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