病室に4号室が無い理由|死を連想させる「忌み数」という慣習

【雑学】病室に4号室が無い理由、忌み数の正体
🧠 人間の不思議 / 図版:タネアカシ編集部

⚡ 30秒でわかるまとめ

  • 病院やホテルで4号室が無いのは、「4」の音読み「シ」が「死」を連想させるためという慣習が理由。
  • これは法律上の義務ではなく、施設ごとの自主的な配慮。実際には4号室がある病院もある。
  • 同じ理由で「9(苦)」も避けられやすく、漢字文化圏の中国・韓国にも共通する傾向がある。

入院したときや見舞いに行ったとき、「203号室の次が205号室」というように4がつく部屋番号が飛ばされていることに気づいたことはありませんか。これは偶然ではなく、日本に古くからある「忌み数」という文化が関係しています。

忌み数とは何か

不吉だとして避けられる数字のことを「忌み数」と呼びます。日本でもっとも有名な忌み数は「4」と「9」で、病室番号やマンションの部屋番号、駐車場の区画番号などで欠番になっているのを見たことがある人は多いはずです。

たとえば「203号室」の次が「205号室」、「313号室」の次が「315号室」というように、4がつく番号だけ飛ばして採番されているケースが日本各地の病院で見られます。

🔍 「4号室が無い」の中身を分解する

誤解建築基準法などの法律で、4号室を作ってはいけないと決まっている。
実際法律上の義務ではなく、患者や利用者への配慮として施設が自主的に避けている慣習。

ここが分かれ目: 「ルール」ではなく「気配り」として広まった文化だという違いです。

「4」がなぜ避けられるのか

理由は単純で、「4」の音読み「シ」が「死」と同じ発音だからです。とくに病室のように療養や生死に関わる場所では、「死」を連想させる番号を避けたいという心理的な配慮が働きやすいと考えられています。

📜 「よん」読みが広まった歴史

  • 江戸時代大阪で「よん」読みが先行「シ」を避ける読み方が商人文化の中で広まったとされる
  • 1917年東京ではまだ「シ」が主流当時の記録では東京で「シ」読みが残っていたとされる
  • 現在全国的に「よん」が定着数字の読み方だけでなく、番号そのものを避ける文化にも発展

図の見方: 忌み数に関する各種資料をもとに当編集部が整理した年表です。

「4」を避けているのは法律ではなく、日本語の音の問題だった。

法律ではなく「慣習」という正体

重要なのは、これが法令で定められたルールではないという点です。建築基準法や医療法にも「4号室を設けてはいけない」という規定はなく、あくまで各病院・各施設が独自の判断で採用している気配りです。そのため、4号室が普通に存在する病院も少なくありません。

⚖ 「避けられやすい」場所と「そうでもない」場所

場所4を避ける傾向
病室番号避けられやすい
ホテルの客室番号避けられやすい
マンションの部屋番号避けられやすい
建物の階数(4階)残ることが多い
一般の住所・番地特に避けられない

図の見方: 各種紹介記事・体験談で言及されている一般的な傾向を当編集部が整理したものです。すべての施設に当てはまるわけではありません。

世界にもある忌み数

数字を避ける文化は日本だけのものではありません。地域や宗教によって、避けられる数字とその理由はさまざまです。

🌍 世界の忌み数くらべ

日本・中国・韓国:4(死) 日本:9(苦) 欧米:13(最後の晩餐の人数) イタリア:17(ローマ数字の並べ替え)

図の見方: 各国の忌み数に関する紹介記事をもとに当編集部が整理したものです。地域や個人によって受け止め方には差があります。

漢字文化圏である中国・韓国でも「4」は死を連想させる数字として避けられる傾向があり、日本だけの特殊な習慣ではなく言葉の響きが生む共通の心理だと考えられます。

病室や部屋番号の「4」を意識したことがありますか?

よくある質問

病室に4号室が無いのは法律で決まっているの?

いいえ、法律上の義務ではありません。病院や施設が患者・利用者への配慮として自主的に採用している慣習です。実際には4号室がある病院も存在し、対応は施設ごとに異なります。

なぜ「4」が避けられるようになったの?

「4」の音読み「シ」が「死」と同じ響きを持つためです。日本語では古くから「シ」を避けて「よん」と読む習慣が広まり、大阪では江戸時代にはすでに「よん」読みが定着していたとされる記録も残っています。同じ漢字文化圏の中国・韓国でも4が避けられる傾向があります。

4階も避けられているの?

病室番号ほど徹底されていない施設も多く、4階そのものは存在するビルが一般的です。一方でホテルや駐車場などで階数表記自体を工夫している例もあり、避け方の徹底度は施設によって差があります。

まとめ

病室に4号室が無いのは、「4」の音が「死」を連想させることを避ける、日本語ならではの気配りの文化です。法律で決まっているわけではないため、施設によって対応はまちまちですが、療養の場だからこそ配慮が根強く残っているといえます。

次に病院やホテルを訪れたときは、部屋番号のふり方に少し目を向けてみると、この文化の広がり方が見えてくるかもしれません。

関連記事:寝言はなぜ出るのか|レム睡眠との関係 / 都市伝説の内容が変わる理由 / 🧠 人間の不思議・雑学をもっと読む

📌 出典:Wikipedia「忌み数」「四の字」、各種病院・施設の紹介記事、世界の不吉な数字に関する紹介記事ほか。

▶ 次に読む 🧠 人間の不思議 雑学寝言が出る理由、8割はレム睡眠じゃなかった 寝言はレム睡眠中に夢を話していると思われがちですが、実は7〜8割はノンレム睡眠中に起きています。生涯で約67%が経験するとされる寝言のメカニズムと、レム・ノンレムでの違いを図解で整理しました。

🔗 あわせて読みたい