じゃんけんの起源はどこから?中国伝来「虫拳」と三すくみの歴史

【雑学】じゃんけんの起源、正体は中国伝来の虫拳
🧠 人間の不思議 / 図版:タネアカシ編集部

⚡ 30秒でわかるまとめ

  • じゃんけんの起源は、中国から伝わった三すくみの拳遊び「虫拳」にあるとされる。
  • 江戸時代の狐拳・数拳、17世紀末伝来の球磨拳を経て、明治時代に今の3種類の形に定着した。
  • 「石・紙・鋏」という今の組み合わせ自体は日本独自に生まれたと考えられている。

2人いればすぐに勝負がつく「じゃんけん」。世界中に広まったこの遊びが実は中国伝来の拳遊びをルーツに、何百年もかけて今の3種類にたどり着いたことは、意外と知られていません。

最古の拳遊び「虫拳」とは

日本で最も古い拳遊びとされるのが「虫拳(むしけん)」です。鎌倉時代に描かれた絵巻物「石山寺縁起絵巻」には、虫拳らしき動作をしている人物の絵が残されており、中国から伝わった拳遊びがルーツと考えられています。

虫拳は、指の形で「蛇・蛙・なめくじ」を表し、蛇は蛙に勝ち、蛙はなめくじに勝ち、なめくじは蛇に勝つという三すくみの関係で勝敗を決める遊びでした。この「三すくみ」の考え方が、今のじゃんけんにもそのまま受け継がれています。

🐍 三すくみを表す拳遊びの系譜

拳の名前表す関係時代
虫拳蛇・蛙・なめくじ鎌倉時代にはすでに存在
狐拳狐・猟師・庄屋江戸時代に流行
球磨拳数の多寡を競う17世紀末に東アジアから伝来

図の見方: Wikipedia「じゃんけん」の記述をもとに当編集部が整理した年表です。

起源から定着までの流れ

今の「グー・チョキ・パー」の3種類にたどり着くまでには、複数の拳遊びが混ざり合う長い過程がありました。

📜 じゃんけんが今の形になるまで

  • 鎌倉時代虫拳が伝わる中国由来の三すくみ拳。絵巻物にも描かれる。
  • 江戸時代狐拳・数拳が流行三すくみ拳と、指の数を競う遊びが並行して広まる。
  • 17世紀末〜球磨拳の要素が加わる東アジアから伝わった拳遊びと混ざり合う。
  • 明治時代今の形が考案される九州で「石・紙・鋏」の三すくみとして定着。

図の見方: Wikipedia「じゃんけん」で紹介されている有力説をもとに当編集部が整理した年表です。

じゃんけんは、1つの遊びではなく、何百年もかけて混ざり合った"合作"だった。

中国由来と日本独自、それぞれの部分

ここまでの歴史を整理すると、「三すくみ」という発想は中国由来だが、「石・紙・鋏」という具体的な組み合わせは日本で独自に生まれたことが分かります。

⚖ じゃんけんのどこが中国由来で、どこが日本独自か

中国から伝わった部分

  • 「三すくみ」で勝敗を決める発想
  • 拳遊びを「○○拳」と呼ぶ慣習
  • 虫拳・球磨拳などの原型

日本で生まれた部分

  • 「石・紙・鋏」という具体的な意味づけ
  • 指の形をグー・チョキ・パーに整理
  • 「じゃんけんぽん」という掛け声

図の見方: Wikipedia「じゃんけん」の記述をもとに当編集部が整理したものです。

名前の由来についても諸説あり、中国の拳遊び「猜拳(さいけん)」でチョキにあたる形を指す「両拳(りゃんけん)」がなまって「じゃんけん」になったという説が有力とされています。明治26年ごろの資料には、すでに「ジャンケン」という呼び方が確認できます。

世界に広まった呼び方

日本で完成した「石・紙・鋏」の組み合わせは、近代以降、日本からの移民や国際交流を通じて世界各地に広まりました。国や地域によって呼び方はさまざまです。

🌍 世界のじゃんけんの呼び方

Rock-Paper-Scissors(英語圏)Roshambo(フランス語圏)Jan-Ken-Pon(海外での通称)Piedra, papel o tijera(スペイン語圏)

図の見方: 一般に知られている各言語圏での呼称を当編集部がまとめました。

✌ 定着した時代

明治時代 「石・紙・鋏」による今の三すくみの形が、九州で考案されたとされる時代

図の見方: Wikipedia「じゃんけん」の記述をもとにした要約です。

じゃんけんの起源が中国の拳遊びにあると知っていましたか?

よくある質問

じゃんけんはいつから日本にあったのですか?

日本最古とされる拳遊び「虫拳」は、鎌倉時代の絵巻物「石山寺縁起絵巻」にそれらしい動作が描かれています。中国から伝わった拳遊びが起源と考えられています。

なぜ「グー・チョキ・パー」の3種類になったのですか?

江戸時代に流行した狐拳などの三すくみ拳と、指の数を競う「数拳」が混ざり合い、17世紀末に伝わった球磨拳の要素も加わって、19世紀末の明治時代に九州で現在の形が考案されたとする説が有力です。

「じゃんけん」という名前の由来は何ですか?

語源ははっきり分かっていませんが、中国の拳遊び「猜拳」でチョキにあたる形を指す「両拳(りゃんけん)」がなまって「じゃんけん」になったとする説があります。明治26年ごろには「ジャンケン」の呼び方が確認されています。

まとめ

じゃんけんの起源は、中国から伝わった三すくみの拳遊び「虫拳」にありました。狐拳・数拳・球磨拳が混ざり合いながら、明治時代の日本で「石・紙・鋏」という今の形に落ち着いたのです。

何気なく使っている「じゃんけんぽん」の背後には、何百年分もの拳遊びの歴史が詰まっています。

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📌 出典:Wikipedia「じゃんけん」(ja.wikipedia.org)、tabizine「石と紙とはさみの『じゃんけん』の歴史と由来」(tabizine.jp)ほか。

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