鳥貴族が10月から410円に値上げ、5年連続でも大きな反発が起きない理由

【物議】鳥貴族が410円に値上げ、5年連続でも反発が薄い理由
💰 生活・お金 / 図版:タネアカシ編集部

⚡ 30秒でわかるまとめ

  • 鳥貴族が2026年10月1日から均一価格を390円から410円に値上げすると発表しました。2022年以降5年連続の値上げです。
  • 過去の値上げ(2017年)では客離れが起きましたが、その後の分析で主因は価格ではなく出店戦略の失敗だったと判明しています。
  • 今回のSNSの反応も「仕方ない」という声が目立ち、1回目ほどの炎上にはなっていません

📌 出典: Yahoo!ニュース(共同通信配信)日本経済新聞プライシー(値上げ履歴まとめ)ITmedia ビジネスオンラインほか。 本文中の解説・論点整理は当サイトが独自に執筆しています。

何があったのか

鳥貴族を運営するエターナルホスピタリティグループは9月10日、全品390円で提供していた均一価格を10月1日から410円に値上げすると発表しました。値上げ幅は20円(約5.1%)で、食べ飲み放題の宴会プラン「トリキ晩餐会」も3900円から4100円に引き上げます。理由は鶏肉や野菜などの原材料費、最低賃金の上昇による人件費、電気・ガス代などエネルギーコストの高騰としています。

この投稿には1万8000件超のいいねが付き、朝の時点で今回の値上げ発表がすでに広く知れ渡っていたことがわかります。ただし引用返信やコメント欄を見ても、怒りより「またか」「仕方ないか」という諦め混じりの反応が多く、後述する2017年の値上げ時とは温度差があります。

これまでの経緯

  • 〜2017年9月28年間ほぼ据え置いてきた均一価格280円(税抜)。
  • 2017年10月298円(税抜)に値上げ。直後に既存店売上が落ち込み「鳥貴族ショック」と呼ばれる客離れが表面化。
  • 2022年4月〜2025年5月319円→328円→337円→355円(税抜)と、4年連続で毎年5月に値上げ。
  • 2026年9月10日390円から410円への値上げを発表。今回は例年の5月ではなく10月実施で、5年連続の値上げに。

この投稿がいいね126件を集めて拡散したのは、40年で160円という上昇幅を一枚の数字で見せたからです。年ごとの内訳は税込・税抜の扱いで報道によって多少ずれますが、「均一価格でも実質値上げが続いている」という印象を強く残す構成になっています。とくに2022年以降は毎年のように値上げが繰り返されており、据え置き期間が28年→5年前後へ大幅に短縮している点が、過去との違いとして見えてきます。

賛否が割れているポイント

👍 値上げをやむなしと捉える見方

  • 鶏肉・食用油・酒類など原材料費と最低賃金の上昇は業界共通の要因で、20円程度の値上げは他の外食チェーンと比べても控えめという評価
  • 2017年の値上げ後の客離れは、実は価格改定そのものより出店を急ぎすぎた戦略上の失敗が主因だったとITmediaなどの分析で指摘されている
  • 食品全体の値上げラッシュの中では、均一価格を維持し続けている努力を評価する声

👎 客離れ・値上げしすぎと感じる見方

  • 2022年以降5年連続の値上げで、2017年の298円(税抜)からは9年で112円、率にして約4割上がっており「均一価格の安さ」という魅力が薄れているという不満
  • 今回は例年の5月ではなく10月実施と間隔がずれており、値上げの周期そのものが短くなったのではという不安の声
  • コスパで比較される他の居酒屋チェーンに客足が流れかねないという懸念

この投稿が象徴しているのは、批判と納得が同じ文の中に同居している今回特有の反応です。「違う店でいいやん」という離反の芽と、「物価高やから仕方がない」という諦めが同時に出てくるのは、値上げが鳥貴族だけの問題ではなく最低賃金の引き上げなど社会全体の構造として受け止められている証拠です。自分の勤め先も同じ事情を抱えているという投稿者自身の立場が、批判のトーンを和らげています。

🎥 関連動画:鳥貴族の値上げと客離れの関係

出典:フランチャイズチャンネル/YouTube。 サムネイルをクリックすると再生します(クリックするまで動画は読み込みません)。

鳥貴族の410円値上げ、あなたはどう感じる?

なぜここまで伸びたのか

今回の発表が広く拡散したのは、「5年連続の値上げ」という数字が、他人事ではない生活実感に直結したからです。焼き鳥チェーンという身近な存在の価格が、ほぼ毎年のように上がっていく様子は、自分の給料が同じペースで上がっていないと感じる人にとって、物価高の進行を測る分かりやすい定規になっています。

もう一つの理由は、2017年の「鳥貴族ショック」という記憶が、比較対象として機能していることです。当時は客離れが業績悪化に直結したとされましたが、後年の分析では出店ペースを誤った経営判断の影響が大きかったと訂正されています。この経緯を知っている層が「今回は前回ほど深刻にならないのでは」という見立てをSNS上で共有したことが、批判一色にならなかった要因と考えられます。

補足: 2017年の客離れについて「価格改定より出店戦略が主因」とする分析はITmediaなど複数メディアが報じていますが、鳥貴族の公式見解として値上げの影響を全面的に否定しているわけではありません。また今回の410円値上げによる客数への影響は10月1日の実施後でなければ確認できず、本記事の時点では未確定です。

まとめ

鳥貴族の410円値上げは、原材料費と人件費の高騰という外食業界共通の事情を背景にした、2022年以降5年連続の値上げです。2017年の値上げ時のような大きな客離れが起きるかは10月以降のデータを待つ必要がありますが、過去の教訓を踏まえた冷静な受け止めが先に広がっているのが、今回の特徴といえます。

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