楽天モバイルのauローミングはなぜ9月末に終わるのか
⚡ 30秒でわかるまとめ
- 楽天モバイルとKDDIのローミング契約は、予定通り2026年9月30日で終了する
- 自社エリアの拡大で「役割を終えた」というKDDIに対し、都市部の地下や過疎地では圏外化への懸念が残っている
- 楽天が対策とする衛星通信は10〜12月開始予定で、終了直後に空白期間が生じる可能性がある
📌 出典:ITmedia Mobile「楽天モバイルのローミングは『予定通り9月末に終了』」(itmedia.co.jp)、KDDI「楽天モバイル向けローミングサービス契約約款」第7版ほか。
何があったのか
KDDIの松田浩路社長は2026年8月7日の決算説明会で、楽天モバイルへのローミング提供について「現行の契約は予定通り2026年9月末をもって終了する」と明言した。KDDIが公開している契約約款(第7版・2026年4月1日改定)にも、提供期間は「2019年10月1日から2026年9月30日まで」とはっきり記されている。
楽天モバイルは自社の基地局が整っていないエリアで、この約款に基づいてKDDIのau回線を借りて通信を成立させてきた。いわば「借り物の電波」が、契約上はあと1カ月あまりで期限を迎える。
これまでの経緯
- 2019年10月1日楽天モバイルの本格開始に合わせ、KDDIと全国規模のローミング契約を締結
- 2020年4月楽天モバイルが自社回線サービスを正式開始。自社エリア外はauローミングでカバー
- 2026年3月時点自社の「プラチナバンド」(700MHz帯)基地局が全国で1万局超の開設計画に到達
- 2026年8月7日KDDI決算説明会で松田社長が「予定通り9月末終了」を明言
- 2026年9月30日契約上のローミング提供期限
📊 ローミング終了までの主な予定
- 〜2026年9月30日ローミング契約が有効自社エリア外でもauの電波を利用できる
- 2026年9月30日契約上の提供期限KDDIが「予定通り終了」と表明済み
- 2026年10〜12月予定衛星通信サービス開始へAST SpaceMobileと提携した「Rakuten最強衛星サービス」が控える
図の見方: 日付はKDDI・楽天モバイルの公表資料に基づく予定であり、確定した実施日ではない。
賛否が割れているポイント
👍 終了を前向きに見る意見
- 楽天モバイルの自社エリアはこの数年で大きく広がり、都市部ではローミングに頼らなくても実用上問題ない水準に近づいている
- 想定を超えるトラフィックがKDDI網に流入していたとされ、契約終了はKDDI側にとって合理的な経営判断だ
- 過疎地(ルーラルエリア)については、期間や区域を限定した新たな契約が結ばれる可能性がまだ残っている
👎 懸念・不安の声
- 都市部でも地下鉄やビルの奥、山間部など自社の基地局整備が追いついていないエリアは残っており、10月以降に突然「圏外」になりかねない
- 対策とされる衛星通信の開始は2026年第4四半期(10〜12月)の予定で、ローミング終了との間に空白期間が生じるおそれがある
- 自分の生活圏がどちらに該当するか利用者側は事前に把握しづらく、10月になって初めて圏外に気づく人が出かねない
楽天モバイルのローミング終了、あなたはどう感じる?
なぜここまで伸びたのか
この話題が伸びているのは、企業間の契約更新という地味な出来事のはずが、「自分のスマホが来月から使えなくなるかもしれない」という当事者性を持ってSNSで広がったからだ。楽天モバイルは価格の安さで数百万人規模のユーザーを獲得しており、料金の安さを理由に選んだ層ほど、通信品質の変化には敏感に反応しやすい。
もう一つは、「絶対安全」とも「絶対危険」とも言い切れる材料がどちらの当事者からも出ていない、という宙ぶらりんな状態そのものが不安を増幅させている点だ。過疎地は限定的に継続する可能性があるという報道が、逆に「では都市部は本当に終わるのか」という疑念を呼んでいる。
まとめ
楽天モバイルのローミング終了は、契約書の上ではすでに秒読みに入っている。影響は都市部か過疎地か、自社の基地局整備がどこまで進んでいるかで利用者ごとに異なり、9月30日を境に一律に何かが起きるわけではない。不安な場合は、公式のエリアマップで自分の生活圏を確認しておくのが最も確実な備えになる。
通信が途絶えたときの基本的な仕組みについてはSIMなしで緊急通報110番は繋がらない理由でも整理している。ほかのガジェットの話題もあわせてチェックしてほしい。
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